保険に加入して年月が経過すると、保険会社の営業担当者が加入者(契約者)に保険の見直しを勧めることがあります。
保険の見直しは、なぜ必要なのでしょうか。
保険に加入したとき、自身の将来を想定して補償内容を決めたと思います。しかし人生というものは、えてして想定通りにいかないものです。
そうなると時間の経過とともに、保険加入時に必要だと思った補償が要らなくなったり、要らないと思っていた補償が必要になったりします。
つまり保険の見直しは、変わりゆく人生に補償内容を合わせていく作業といえます。
保険の見直しは、人生の節目ごとに行うことをおすすめします。
保険見直しのおすすめのタイミング
家族が増えたり減ったりしたときは、人生の節目といえるでしょう。
保険見直しのおすすめのタイミングは次の通りです。
結婚
結婚したときに、加入している保険を見直してはいかがでしょうか。
例えば結婚後に夫が仕事を継続し、妻が専業主婦になる場合、1つの収入源で2人が生活することになるので収入リスクは増えます。
収入のリスクが増えれば、万が一のときの備えが必要になるので、保険の補償内容を手厚くする必要があります。
また結婚の前後に、保険受取人と契約者を変更することを忘れないでください。
結婚したら、保険金の受取人を配偶者に変更したほうがよいでしょう。
また、保険の契約者が親になっていれば、結婚を機に自身が契約者になってはいかがでしょうか。
妊娠したときや子供が生まれたとき
妊娠がわかったり、子供が生まれたりしたときは、「万が一のときに今の補償内容で子供を守ることができるのか」という視点で保険を見直すことをおすすめします。
子供のために補償内容を手厚くするときは、子供が独立する年齢を想定しましょう。
例えば子供が23歳で独立すると想定した場合、向こう23年間は補償内容を手厚くする必要がありますが、24年目からは元に戻してもよい、と考えることができます。
もちろん第2子、第3子の予定があれば、さらにシミュレーションを修正する必要があります。
また、子供が病気や怪我をしたときの補償も検討すると思いますが、こちらはあまり手厚くする必要がないかもしれません。
というのも、子育て支援の目的で、子供の病気や怪我のときの医療費を補助する自治体が増えているからです。
公的補助があるなら、あえて保険の補償内容を薄くして保険料を節約するという方法もあります。
就職や転職
就職したり転職したりすると、所得額が大きく変動することがあるので、同じ保険料の額でも「負担感」がまったく違ってきます。
例えば所得が少なかったために補償内容を制限せざるを得なかった場合、所得が増えた段階で補償を手厚くすることができます。
また所得が激減すると保険料の負担が大きくなるので、補償を減らして保険料を安くしたほうがよいかもしれません。
マイホームを購入したとき
マイホームを購入するとき、数千万円規模の住宅ローンを組むと思いますが、このとき同時に団体信用生命保険に加入することになります。
この保険は、契約者がローン返済途中で死亡したり障害を負ったりして返済できなくなったときに、保険金でローンの残債(借入金残高)を支払うための仕組みです。
最近は契約者が3大疾病を発症したときでも、保険金が下りて住宅ローンを支払わなくてもよくなる団体信用生命保険もあります。
団体信用生命保険の保険料は銀行に支払う金利のなかに含まれています。
すなわち団体信用生命保険に加入することで、ローンの支払いリスクや死亡時などの経済リスクが減ります。
ということは、それ以外の保険の補償内容を薄くして、保険料を安くすることもできるというわけです。
離婚したとき
正社員の夫と専業主婦の妻が離婚をすると、妻の生活を支える必要がなくなる夫の収入リスクは減り、収入源を持たない妻の収入リスクは増えます。
妻が子供の親権を獲得すると、収入リスクはさらに増えます。
慰謝料や養育費などは収入リスクを均衡化する効果がありますが、それでも夫と妻の収入リスクが同等になることはまれです。
このケースにあてはまる妻は、子供のために保険内容を手厚くしなければならないのに、保険料の支払い能力は低下するという「ジレンマ」を抱えることになります。
この場合の保険の見直しは、より慎重に行うべきでしょう。
また、離婚時には保険受取人を変更する必要があります。
子供が独立したとき
子供が独立したら、補償内容を薄くして保険料の額を下げることができます。
ただ子供が独立する頃になると、親たち(契約者)の年齢も上がっているので、単純に補償内容を薄くするのではなく、例えば年金型保険など別の保険を検討してもよいでしょう。
老後
老後に入ったときの保険の見直しは年々難しくなっています。
一般的には、余命(亡くなるまでの期間)が短くなったり、配偶者が亡くなったりするので、補償内容を薄くすることができます。
ただ最近は、平均寿命だけでなく健康寿命も延びており、はつらつと活動できる期間が長くなっています。
保険で保障すべき人生は「まだまだ長い」と考え、現状の補償内容を継続したほうがよい、と判断することもできるのです。
その他の見直し時期
家族の増減や自身の人生ステージの変化以外でも、保険を見直したほうがよいタイミングがあります。
保険料が高くて負担が大きい場合
保険料の支払いが重荷になり始めたら、保険内容を見直すことをおすすめします。想定していたより所得が増えていなかったり、予想以上に支出がかさむようになったりすると、保険料の負担感が増します。
もし所得増の見込みが薄ければ、なるべく早く保険料を下げる方向で見直したほうがよいでしょう。
ただ、保険の見直しと同時に「家計の総点検」をすることも大切です。無理無駄を排除すると、意外に家計が楽になることがあります。
家計が楽になって同じ保険料でも負担が軽減されるのであれば、補償内容を維持したほうがよいでしょう。
保険の更新のタイミング
保険の更新や保険の満期について、今一度確認してみてください。
保険の更新とは、例えば「○年ごとに保険料が上がる」「○年ごとに保障額が下がる」といった内容です。
満期とは、「○歳満期」といったように設定され、その年齢に達したら保険期間が終了します。つまり無保険になってしまいます。
更新と満期は組み合わさることもあり、例えば「15年更新、80歳満期」という保険は、15年ごとに保険料が上がり、80歳に到達した時点で保障が終わる、といった内容になります。
更新時期が近づいて保険料が上がるのであれば、新しい保険商品に切り替えたほうが、補償内容が充実するかもしれません。
保険も「商品」です。保険会社は常に新しい保険商品を開発しているので、保険の見直しには、新しい保険商品に切り替えるという選択肢もあります。
保険を見直すときは無料相談を活用しよう
保険の見直しは、各社のすべての保険が比較できる無料相談サービスを活用することをおすすめします。
保険の無料相談サービスは、保険各社のさまざまな保険商品を扱っている会社を選びましょう。
自分のライフステージや人生プランに最もマッチした保険に加入するには、生命保険、医療保険、個人年金保険、学資保険、がん保険、民間介護保険、就業不能保険など、さまざまな保険を比較検討する必要があります。
比較検討を独学でやろうとすると、膨大な知識を身につけ、膨大な数の補償内容を比較しなければなりません。
保険の無料相談サービスを利用すれば、相談員にいくつか相談するだけで、最適な保険がみつかるでしょう。
例えば「保険コネクト」は、国内最大級の保険比較・相談サイトです。保険会社44社が扱う、ほとんどすべての個人向け保険を取り扱っています。
「保険コネクト」には次のようなメリットがあります。
- 他社比較が簡単にできる
- 経験5年以上のスキルが高い相談員が対応する
- しつこい勧誘がない
なぜ「しつこい勧誘がない」のかというと、「保険コネクト」の役割は、お客様に最も適した保険商品を提供している“保険のプロ”を紹介することだからです。「保険コネクト」が保険を販売しているわけではないので、勧誘する必要がないというわけですね。
「保険コネクト」は、お客様の立場に立って、保険を探してくれるサイトなのです。
まとめ
保険を見直すと「こんな保障をつけていたのか」といった新たな発見があるかもしれません。また、自身の成長や変化も実感できるかもしれません。
そして保険を見直すときに「今の自分と少し先の自分が必要とする保障」を考えることになりますが、これはより綿密な将来設計を立てることでもあります。
よい保険とは、自身の人生にマッチした保険。保険の見直しは、保険と人生をマッチングさせる作業なのです。
ぜひこの記事を参考に、ご自身に合った保険を見つけ出してくださいね。