クラウドソーシングは、在宅でお金を稼ぐための便利な仕組みとして認知されています。
比較的新しい働き方なので、理解している人は意外と少ないと思います。
そのため、本業以外で収入を得た経験がない方は、クラウドソーシングを利用することに不安や違和感を感じることが多いかもしれません。
この記事では、クラウドソーシングの仕組みや仕事の種類、そして上手に利用する方法についておすすめのクラウドソーシングサービスについて解説していきます。
この記事を読めば、初心者の方でもクラウドソーシングを使って簡単に稼げるようになるでしょう。
クラウドソーシングとは?
まず最初に、クラウドソーシングとは具体的にどのようなものなのかを説明していきたいと思います。
クラウドソーシングを一言で言うと「ネット上で大勢の人に仕事を発注すること」になります。
従来は社員が行っていた業務を、ネット上の不特定多数の人に分散して依頼することで、コストを下げて効率的に仕事をしようという試みから生まれた仕組みです。
今ではこのクラウドソーシングサービスを提供しているサイトが管理をすることで、個人でも仕事を発注することができるようになりました。
そして副業ワーカーやフリーランスとしてこのサービスを利用しようとしている私たちは、発注された仕事をこなして報酬を受け取るという使い方をしていくことになります。
クラウドソーシングのメリット・デメリット
クラウドソーシングとはどんなものなのか、利用するメリットは何なのか、デメリットはあるのか、見ていきましょう。
クラウドソーシングの3つのメリット
クラウドソーシングのメリットは非常に大きいです。
主なメリットは以下の通りです。
資格や得意なスキルを活かせる
英語が得意なら翻訳の仕事、ライティングが得意ならライティングの仕事などと、自分のスキルを活かせる案件を自分で選ぶことができます。
また、自分の専門分野の専門知識を持っていれば、とても便利です。
完全在宅で仕事ができる
パソコンさえあれば、多くのプロジェクトに取り組むことができます。
中にはタブレットやスマートフォンでできる案件もあります。
自分のデスクを持つ必要も通勤時間を気にする必要もありません。
空いた時間をお金に変えることができる
主婦の方、学生の方、一日にできる作業量に大きなばらつきがある方でも仕事をすることができます。
案件ごとに契約して締め切りを設定しているので、その時間内に完成させることができればいいのです。
丸一日仕事をする時間がないという方でも、無理なく仕事をすることができます。
クラウドソーシングなら、仕事内容から勤務時間まで、すべて自分でスケジュールを組むことができます。
慣れるまでは少し戸惑うかもしれませんが、怖がらずに始めてみましょう。
クラウドソーシングのデメリット
メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。
短期間で大金を稼ぐのは難しい
「短期間で多くのお金を手に入れたい」という方にはあまり向いていない働き方だと思います。
それは、スキルが身につくまでは小さな実績を地道に積み上げていく必要があるということと、未経験でスタートしたばかりの時は、高単価の仕事に就くのは難しいことが原因です。
この2つの理由から安定した収入を得られるようになるには、早くても半年から1年はかかるでしょう。
もちろん例外的に初月で数十万稼ぐ人もいますが、まずは月に1万円稼ぐことを目標にして、長い目で見た方が良いでしょう。
クラウドソーシングの仕事
そこで、まずは比較的メジャーな仕事内容をご紹介します。
自分のスキルを活かせるものを探してみてください。
ライティングとネーミング
ライティングとは、ブログ記事や商品説明欄、レビューなど、クライアントが求める文字数で執筆する仕事です。
他にも配信用のメルマガ作成や取材などの仕事もあります。
単価はクライアントによって異なるので、割に合わないと感じる方もいるのが現実です。
しかし、納品物にの質が高ければ、単価を上げて継続的に仕事をもらうこともあります。
ネーミングの仕事には、会社や商品のネーミングも含まれます。
選ばれるのは基本的には一人だけなので決して簡単な道のりではありませんが、その単価設定は高くなっています。
デザイン制作
デザインのお仕事は、ロゴやイラスト、チラシなどの作成です。
また、LINEスタンプの作成を依頼されることもあります。
高度なものになるとWEBサイトの装飾やコーディングまで要求される仕事を依頼されることもあります。
この分野も専門性が求められるため、単価が高くなる傾向です。
システム開発の仕事
システム開発の仕事は専門知識が必要となるため、他のジャンルよりも単価が高いです。
大学などでプログラミングの知識を学んだ方や、まだ知識はないけど興味があるという方には狙い目ですので、ぜひ活用してみてください。
翻訳の仕事
ビジネス文書やマニュアルなどを依頼された言語に翻訳する仕事内容です。
ホテルやテーマパークなどでよく使われる用語をまとめたものを翻訳してほしいという依頼を受けることが多いです。
英語や中国語、韓国語などのメジャーな言語の翻訳ができれば活躍できます。
対応できる言語は多岐にわたりますが、一番多いのはビジネス英語です。
専門用語が絡むため、1ワードあたりの単価が高く、高収入が期待できます。
タスク型の仕事
タスク型の仕事は資格やスキルがなくても始めることができます。
例えば、500文字のレビューを1件1円で書くなど、やった分だけ報酬を得ることができます。
同じようにアンケートやモニターでも、回答数あたりの報酬を得られます。
ウェブショップのオーナー様からの依頼も多く、商品の販売を代行する仕事もあります。
この仕事は100件で1,000円くらいの相場で依頼が出されています。
クラウドソーシングでは稼げない?
クラウドソーシングで検索すると「稼げない」という言葉が出てきます。
どんなに魅力的な仕事でも、収入がなければ続けることはできませんよね。
ただ、現状で様々なクラウドソーシングサービスがあることでもわかるように「上手く立ち回って稼いでいる人はいる」というのが答えになります。
中にはクラウドソーシングだけで年収1,000万円を超えるような専業フリーランスもいるようです。
仕事の種類によって収入は大きく変わってきますが、一番仕事量が少ない副業ワーカーでも平均的に月6万円程度の収入を手にしているという調査結果があります。
収入を得て付加価値を高めることができると考えれば、魅力的な世界です。
ただ、この数字はあくまでも平均値なので、初月から6万円稼ぐという綿密な計画を立てていても厳しいかもしれません。
クラウドソーシングは、コツさえつかめば安定した仕事を得られるので、3~4ヶ月後には収入が安定してくるはずです。
自分のライフバランスに合わせて調整しましょう。
クラウドソーシングで稼ぐための5つのコツ
さて、今回はクラウドソーシングでお金を稼ぐ方法をご紹介します。
これは私の実際の方法なので、ぜひ真似してみてください。
実績を作る
クラウドソーシングでの収入は実績に比例します。
実績は仕事を取らないと増やせないので、まずは単価が低い仕事でも積極的に引き受けていきましょう。
最初のおすすめの仕事はタスクワークです。
タスクワークは誰でもできる仕事が多く、初心者でも難なく実践できます。
プロジェクト形式の仕事であれば、ジャンルを絞ってできそうなところからやっていくと良いでしょう。
実績に合わせて仕事の取り方もわかってくるかと思いますので、まずは数をこなすところからやってみてくださ合い。
アピールポイントを作る
クラウドソーシングの世界には、自分と同じようなスキルを持った人がたくさんいます。
クライアントに選んでもらえるように、できるだけ差別化を図るようにしましょう。
最初のうちは、自分の得意なこともまだよくわかっていないのが当たり前です。
100%完璧に、当たり前のことを当たり前のようにやる。
これだけでも印象は大きく変わります。
具体的には
“予定より少し前倒しで納品”
“数時間以内に返信する”
といったことです。
これらのことは、プロフィールを書くときなどにもアピールできるので必ず覚えておくようにしましょう。
プロフィールや提案の文章を作り込む
クラウドソーシングでは、プロフィールはクライアントにあなたのことを知ってもらうための重要な手段です。
書けるだけ詳しく書きましょう。
あなたの過去の職歴、スキル、受けた仕事などを書いてみてください。
プロフィールはあなたのことを知らせる数少ないチャンスですので甘くみてはいけません。
「◯◯さんの経験があるなら仕事を任せたい…」と問い合わせが来ることもあります。
また、受注するための提案をする際に、一から考えていくのは、あまり良いことではありません。
あらかじめテンプレートを作っておくと効率化を図ることができます。
クライアントが知りたい項目はだいたい同じです。
・自分が求めている仕事と似たような仕事を受けたことがあるか?
・どのくらいの仕事量をこなせるのか?
・簡単な自己紹介、経歴
・過去の納品実績
・自分の実力を示すポートフォリオか制作物を持っているかどうか(URL添付)
といった具合です。
1時間ほどかけて丁寧に書き上げ、保存して、企画書ごとに微調整していきましょう。
気合の入った提案であれば初心者でも採用されることは多いです。
自分の仕事の分野を絞り込む
特にパソコン初心者がクラウドソーシングサービスで副業するときは最初のうちはタイピングが多く、仕事を終わらせるまでに時間がかかります。
そのため、最初のうちは自分が持っている知識でできる仕事に限定した方が良いでしょう。
例えば、ライティングの仕事だけでも様々な種類があります。
テレビをよく見る人であれば「◯◯の番組を見てどう思うか…」というような番組の感想を書くのも簡単ですし、エステのことを書くのも簡単ですし、美容に詳しい人であればそういったものを見直すのもいいでしょう。
職歴や趣味などを踏まえて、実践できそうな分野に絞って書くといいでしょう。
スキルを揃える
クラウドソーシングにおいて、あなたの武器は身につけたスキルです。
武器の数が多ければ多いほど、戦えるようになります。
自分ではスキルだと思っていないことが役に立つこともあります。
狭くて深い分野であればあるほど重宝されますので、今一度自分のスキルを見てみましょう。
初心者におすすめのクラウドソーシング5選
さて、今回は初心者でも取り組みやすいサイトを5つ紹介していきたいと思います。
最終的には1つか2つに絞ることをお勧めしますが、5つともユーザー登録は基本的に無料なので、まずは全てのサイトに登録して様子を見てみるのも良いでしょう。
案件や報酬もサイトによって異なります。
最初はオープンマインドで、複数のサイトを見てみるようにしましょう。
ランサーズ
「クラウドソーシング」と検索すると、最初に出てくるサイトです。
おそらく求人数が一番多いのではないでしょうか。
その反面、ランサーズで仕事を探している人が多いので競争も激しいです。
初心者の方はまず登録しておくべきサイトです。
誰でもできるタスクワークから専門性の高いWeb開発まで、あらゆる仕事が見つかります。
報酬は5~20%と決して安くはありませんが、いわば安心の報酬と考えていいでしょう。
仮払い制度が導入されているので、不払いの心配もありません。
本人確認制度もあるため、透明性のある仕事のやりとりが実現されています。
クラウドワークス
ランサーズと競合しているサイトです。
新聞や各種メディアでも紹介されています。
手数料は5~20%とこちらも決して安くはありませんが、安心できる報酬です。
ライティング業務の案件が多い印象です。
もちろん仮払い制度や評価制度も導入されています。
クラウドワークスとランサーズの両方を試してみて、最終的に自分に合った方で仕事をすることにしている人や両方を両立して使っている人も多いようです。
ビズシーク
大手サイトよりも大幅に安い10%の手数料です。
様々な特徴がありますが、手数料が安いのが特徴のサイトです。
扱っている仕事の種類も豊富なので、大手サイトに興味のあるものがない場合は、一度覗いてみましょう。
このビズシークの中で興味のある仕事がなければ、大手サイトに戻るのもいいと思います。
サグーワークス
ライティング案件に特化したクラウドソーシングサービスです。
全体的に、1ワードあたりの単価はやや低めです。
また、「プラチナライター試験」というものも導入しており、この試験に合格すれば、1ワードあたりの単価が高い仕事を受注することができます。
2回程度の受験で合格したという人も多いので、試しに受けてみるのもいいでしょう。
プラチナライター試験を受けなくても受けられる仕事はたくさんあるので、まずは経験を積むことが可能です。
ココナラ
ココナラでは、あなたのスキルを商品にできます。
イラストの作成や専門知識を使った相談、占いなど様々なジャンルがあります。
ココナラの最大の特徴は、様々なスキルをサービスとして販売できることです。
画像を追加したり、詳細を書いたりして、自分のスキルをアピールしましょう。
また、独自の「おひねり」機能もあります。
サービスを受けた人が「サービスに対して値段が安すぎる」と感じた場合、感謝の気持ちとして追加料金を支払うことができます。
上記4つにはない斬新さで、メディアにも取り上げられています。
まとめ
この記事では、「クラウドソーシング」の正確な定義やできる仕事の種類について解説してきました。
クラウドソーシングはパソコンさえあれば自宅からでも始められるので、副業初心者の方でも経験と実績を積むことができます。
また、スキルアップの場としても最適です。
良いクライアントと出会えれば、継続的に仕事をもらえる可能性もあります。
副業やフリーランスとしての仕事をお試しできますので、少しでも興味があれば積極的に始めてみるといいでしょう。