アフィリエイトというビジネスを聞いたことはあっても、具体的にどんなものなのか分からないという人は多いかと思います。
このビジネスはインターネットに繋がっていれば誰でも利用可能で、お小遣いどころか、毎月100万円以上の収入も実現できるポテンシャルすら秘めているんです。
アフィリエイトの魅力は、何といっても「アイディア勝負」な点です。
コスト(お金)はほとんど掛からず、また、特別な知識、技術も不要です。
先行投資がそれほど必要ではない(場合によっては投資0円で稼ぐことも可能)という点が人気のビジネスです。
求められるのは、柔軟でオリジナルティある発想と工夫の積み重ねで、自分がどこまでできるか力試しをしてみたい人には、ぴったりのビジネスでしょう。
そこで今回は、アフィリエイトとはなんなのか?どんな仕組みなのか、具体的にどうやって稼ぐのかをご紹介していきます。
そもそもアフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、インターネットやSNSを舞台としたビジネスモデルの一つです。
広告をインターネット上のメディアに掲載し、広告のクリック数やその広告を通じた商品の販売数に応じて、報酬がもらえるという仕組みのものがほとんどとなっています。
そのため、アフィリエイトのことを「成果報酬型広告」と呼びます。
まずは、アフィリエイトの仕組みについてご説明したいと思います。
アフィリエイトで稼げる仕組み
繰り返しになりますが、アフィリエイトは「成果報酬型広告」とも呼ばれています。
これは成果に応じて報酬金額が上下するところから来ています。
もちろん、何も契約を交わさずにいきなり自分のブログやTwitterなどに広告を出稿しても、報酬を商品の販売元や製造元などからもらうことはできません。
アフィリエイトビジネスを開始する前に、まずは「アフィリエイトサービスプロバイダ(通称ASP)」と契約することになります。
ASPは、アフィリエイト専用の広告代理店のような会社のことです。
アフィリエイターは、ASPが用意している各種企業の広告の中から好きなものを選び、広告主の承認を経て広告を設置できるようになります。
広告を設置した後、メディアに訪れた人が広告のリンクをクリックして、広告主のサービスに登録したり商品を購入したりすると、アフィリエイターはASPを介して広告主から広告手数料をもらうことができます。
お客さんが実際に登録や購入まで行うことで「成果」が発生して初めて、アフィリエイターは「報酬」を受け取れます。
一般的な広告やCMだと、成果にかかわらず広告を出した時点でお金をもらえるわけですが、アフィリエイトの場合は広告を出す側=アフィリエイターから「広告を置かせてほしい」とお願いしているので、成果が発生しない限りお金をもらうことができません。
したがって、自ずと「どうやって集客するか」「どうやってコンバージョンさせるか(成果につなげるか)」を必死で考えることになります。
今回ご紹介する手法は、どれも舞台となるメディアが異なるだけで、その根本にある「稼ぐ仕組み」は同様です。
まとめると、以下のようなかたちでお金を稼ぐのがアフィリエイトです。
自分のメディアを作る(アカウントを作る)
↓
ASPへ申込を行う
↓
自分のメディアに広告を設置する
↓
訪問者が広告をクリックし、サービスの申込や商品の購入などを行う
↓
広告手数料がASPから振り込まれる
この点を踏まえて、アフィリエイトの特徴と代表的な手法を見ていきましょう。
出費が少なくて済む
アフィリエイトの特徴と言えば、世の中に数多くあるビジネスモデルの中でも、例外的に初期投資を必要としないモデルであるということが挙げられます。
一般的に、ビジネスというのは、顧客に対して商品なりサービスなりを提供し、その対価として代金をいただくものです。
その際課題はいくつもありますが、金銭的な側面について言えば「初期投資が必要である」ということも課題の1つになります。
例えば商品を製造する業種では商品の元となる原材料や、商品を作るための道具、商品を製造する人、商品を作るための場所などが必要となります。
無形のサービスであっても、大抵はサービスを提供する人や場所、道具などは必要であり、そうした仕入れや人件費、家賃などの資金がかかるのがのが一般的です。
そして多くの場合、ビジネスを始めた当初はそれほど大きな売上を上げることができません。
結果として、赤字がしばらく続き、商売が軌道に乗り出すとようやく黒字へ転じることとなります。
そうした観点からすると初期資金がほとんど掛からないアフィリエイトは、リスクがきわめて低いビジネスであると言えます。
まず、広告を設置するためのメディアとしてはブログやTwitterなど数々ありますが、アカウントを作るのにお金はかかりません。
リスティング広告を出稿したり、独自ドメインでブログを作ろうとしたりとするとお金がかかりますが、それでも一般的なビジネスに比べればかなり安い金額で済みます。
ASPへの申込もすべて無料で、しかも在庫を抱えて苦悩することもありません。
専門的な知識は不要で始められる
お金の他に課題となり得るのは「知識」です。
ビジネスの中には、専門知識を生かしてサービスを提供するものがあります。
学校の先生や弁護士など、知識社会と呼ばれて久しい現代においては需要も高く、国家資格を後ろ盾に安定して収入を得られることも少なくありません。
その一方で、資格を取るために何年も勉強を続けても一握りの割合しか職業に就けない、満足に稼げないのが一般的です。
アフィリエイトの場合は開始するのに、何か特別な知識が必要となるわけではありません。
「パソコンとかプログラムの知識が必要では?」と思われる人もいるかもしれませんが、例えばブログを開設するのも、ASPに申し込むのも、広告を設置するのも専門知識は不要です。
具体的なやり方については、必ず詳細な説明がありますので、ネット初心者でも安心して始められます。
日本語で分かりやすく文章を書くことができ、キーボードを叩いてパソコンで文章を作ることができ、コピペができさえすればアフィリエイト始められます。
それよりも、前項で説明したような「稼ぐ仕組み」を知識として仕入れられる、あるいは自分で考えられることの方が重要でしょう。
利益が出るまで時間がかかる
お金や知識といったリソースはそれほど必要としないアフィリエイトですが、他のビジネスモデルと同様に利益が出るまではそれなりの時間を必要とすることがほとんどです。
コストはほとんどないわけですから、少しでも成果が上がれば利益が出るはずなのですが、その成果がなかなか出ません。
アフィリエイトをはじめて最初の月は成果ゼロだったとか、成果は出たけれど時給換算すると数十円だったというような話は、それこそ枚挙に暇がありません。
例えばブログアフィリエイトについて言えば、毎日何時間も投じて記事をこつこつ執筆しても、結果が出てくるのは「3ヵ月後」という話もあります。
これでも、一般的なビジネスに比べれば利益が出るのは早い方かもしれませんが、それでもかなり労力を必要とします。
実際、多くの人が踏ん張りきれず、成果が上がる前にアフィリエイトをやめてしまうことが多いと言われています。
正しい努力を地道に続ける素直さと、アフィリエイトの作業に投じる時間は、成果を上げるのに必要不可欠な要素と言えるでしょう。
まさに、「継続は力なり」なのです。
アフィリエイトの種類
現在、世の中にはどのようなアフィリエイト手法があるのでしょうか。この記事では、主要な5種類のアフィリエイトの概要だけご紹介します。
サイトアフィリエイト
サイトアフィリエイトでは、最初に特定の商品を宣伝するためのサイトを作り込み、その後狙ったキーワードで検索エンジンに上位表示させて集客します。
この、検索エンジンの上位に表示させるための記事やサイトの作り込みを「SEO(SearchEngineOptimization:検索エンジン最適化)」と呼びます。
自分でサイトのデザインを決め、HTMLで作り込んでいくと大変ですしプログラミングの知識も必要なのですが、現在ではそうしたサイトのひな型も無料で入手できますし、よりSEO対策の手が入ったテンプレートが有料で売られていますので、それを利用する手もあります。
また、細かいデザインやロゴについては、クラウドソーシングを利用して外注すると、リーズナブルにそれなりのクオリティのものが手に入りやすいです。
ジャンルとしては、金融・美容・転職・健康食品などがおすすめです。
これらのジャンルは、成果一つ当たりの報酬単価が高い(=企業にとっても大きな利益につながりやすい)のが特徴であるため、成果が出だすと急激に売上が上がって、しかも安定していくことになります。
もちろん、その分競争も激しいのですが、ニッチなジャンルに特化するなど工夫をこらせば初心者でも戦うことが可能です。
月1000万円を超えるような収益をたたき出し、サイト作りの組織化と税金対策のために法人化しているようなアフィリエイターも数多く存在します。
PPCアフィリエイト
PPCアフィリエイトは、リスティング広告という広告サービスを利用したアフィリエイトモデルです。
リスティング広告とは、何かのキーワードで検索したときの結果に広告を表示させるサービスです。
サイトSEOアフィリエイトでは、サイトを作り込むことで自ずと検索エンジン上位に表示されるようにするものですが、リスティング広告においては、出稿サービスを利用してお金を支払い、上位に表示されるようにします。
コストがかかる一方で、SEO対策をするときよりも早く(広告を出稿した翌日からでも)多くの訪問者を集めることができます。
また、訪問者をアフィリエイト広告に誘導するようなサイト(ランディングページ)のクオリティが必要です。
コストが必要なことから、初心者のうちは赤字になることも多いのがPPCアフィリエイトですが、根気よく改善を進めることで収益が出てきます。
サイトSEOアフィリエイトと同じように、ビジネスの規模が拡大すると月1000万円を超えるような売上も夢ではありません。
ブログアフィリエイト
ブログを作って、その記事の中にアフィリエイトリンクを貼り付けてコンバージョンを狙うアフィリエイトモデルです。
サイトSEOアフィリエイトと似ていますが、ブログの場合は記事のスタイルがより自由で、記事を書く「管理人」の個性が出やすいのが特徴です。
ブログアフィリエイトの場合も、まずはブログを訪問する人が増えないと話にならないため、SEO対策を行って検索エンジンの上位表示を狙うことになります。
また、TwitterなどのSNSと連動させて、ブログの読者を増やすこともできます。
ブログのスタイルはさまざまですが、ある程度雑多な記事でファンを増やしつつ、たまにアフィリエイト記事を執筆してアフィリエイトリンクへ誘導するやり方が一般的です。
時間はかかりますが、地道な運営によって少しずつ収益が増えていくことが期待できる手法です。
メルマガアフィリエイト
メルマガアフィリエイトは、メルマガにアフィリエイトリンクを設置して成約を狙うモデルです。
数百~数千という読者にメルマガを個人で配信するのはとても困難ですが、最近では「メルマガ配信スタンド」というサービスが出てきたため、比較的メルマガ配信のハードルも下がってきました。
読者を集客することはもちろん、何度もメルマガを配信する上で離脱させない・飽きさせないこと、そして何より収益へつなげる(マネタイズする)仕組みを構築することが重要です。
なお、メルマガアフィリエイトで最も大変なのは集客です。
メルマガ読者を集めるために、メルマガ登録ページを別途サイトやブログに作成したり、メールアドレスを購入したりする方法があります。
Twitterアフィリエイト
Twitterのつぶやきの中にアフィリエイトリンクを流し、アフィリエイト報酬を狙うモデルです。
Twitterの場合は、フォロワーを増やす戦略が非常に重要になってきます。読者の共感を得るようなツイートを心がけてフォロワーを増やしていきます。
雑多なツイートよりも、ある程度戦略的に感情のこもったメッセージ性の強いつぶやきを入れていくことで、ファン的要素の強いフォロワーの割合が上がっていき、アフィリエイト報酬が上がりやすくなります。
月100万円以上狙おうとすると仕組み化が大事になりますが、月数万円レベルであれば、地道な努力次第で達成する可能性は低くありません。
まとめ
アフィリエイトは、ASPに登録して自分のメディアに広告を設置し、そこから発生する成果に応じて報酬をASP経由で受け取る「成果報酬型広告」です。
ビジネスモデルとしては「紹介してお金を受け取る」というシンプルなものですが、メディアの数だけアフィリエイトの可能性も存在すると言えます。
記事の内容を踏まえて、さまざまなメディアに応用できるとさらに大きな売上を上げる可能性が開けるのではないでしょうか。