みなさんは「豊かな暮らし」と聞くと、どのような生活を思い浮かべますか?
ものがたくさん買える、好きなブランドを集める、流行に合わせて最新のものを揃えたい、など、「もの」で豊かな暮らしを想像するかたも少なくないのではないでしょうか。
ミニマリストとは、それとは真逆の「最小限のもので、シンプルな生活」を送りながらも豊かな暮らしを送っているのです。
今回はミニマリストとは何なのか、どうして最小限のものだけで豊かな暮らしを得ることができるのか?を詳しく解説しています。
ミニマリストになるためには何から始めるべきかも合わせてご紹介してるので、ぜひ参考にしてみて下さい!
ミニマリストとは
そもそもミニマリストとは、「最小限の」という意味をもつ「minimal(ミニマル)」が語源となっており、最小限のものだけでシンプルに生活する人のことです。
自分にとって本当に必要なものだけをもち、ものをたくさん持って過ごすよりも、むしろ豊かに生きられるという思考があります。
何を捨てて何を持つかはミニマリストでも人によって様々ですが、自分が持つものにこだわりをもち、厳選しているという共通点があります。
ミニマリストと断捨離の違いは?
断捨離とは、簡単に自分の人生や生活に不要なものを「断ち」「捨て」「離れ」る、という生活術の1つです。
普通の片付けや収納とはまた違い、ものへの執着心から解放されて身軽で快適な生活を送るという考え方のもとで断捨離を行います。
「ものを捨てる」という点ではミニマリストと似ていますが、断捨離は行動を差します。
なのでミニマリストになるために断捨離をする、または物を減らすために断捨離をしていたらミニマリストになっていた、というようになるでしょう。
ミニマリストになると得られるもの5つ
ミニマリストはもっているものは少ないですが、その分得られるものがたくさんあり、豊かな生活を送っています。
「どんなものが得られるのか」「どんなメリットがあるのか」を、5つに分けてご紹介します。
浪費が無くなり節約になる
ミニマリストは、最小限のもので生活し、身の回りにあるものは厳選しています。
普通、ついついしてしまう無駄遣いや浪費が一切ありません。
例えば、洋服なんかはセールやアウトレットだと飛びついてしまう人が多いのではないでしょうか。
ミニマリストは、「安いから買う」「流行だから買う」ということはなく、本当に自分に必要なのかを購入前にしっかり考えてものを選びます。
そのようにどんどん「本当に必要か?」を見極められるようになると、生活の中にある無駄に気づけるようになり、節約も上手になりますよ。
自分の時間が増える
ものが少なくなると、自由に使える時間がそれだけ長くなります。
ものが多ければ、あれはあっち、これはこっち、と整理整頓に時間がかかりますよね。
洋服でも、たくさん持っていると下着やインナー、服の種類によってたたみ方を変えたり、収納する場所が違ったりという手間があります。
洗濯するにしても、おしゃれ着だと、手洗いが必要なものや温度が服によって違ったり・・・。
整理整頓だけではなく、普段のお掃除だって、コーディネートを考える時間だって、ものが少ない分短時間で済みますし、なにより楽です。
そういった普段の何気ない時間が短縮されることにより、自分の貴重な時間が増え、趣味や勉強などに費やすことができます。
本当の自分が分かってくる
最小限のもので暮らすということは、やはりそれだけものを捨てていく必要があります。
今までずっと当たり前に家にあったものと改めて向き合い、手放すか、手放さないかを1つ1つ決めていきます。
これを繰り返していくことにより、自分の好きなものがはっきりと見えてくるのです。
「自分が本当に好きなもの」って、はっきりと答えられる人って実はそこまで多くありません。
そこが明確になると、今後の目標や自分が本当にやりたいことも見つけやすくなり、より充実した生活を送ることができます。
探し物がない
ものにあふれた生活をしていると、ものの場所を把握しきれず、「あれ、どこにあったっけ?」ってこと、ありますよね。
最小限のものだけになると、もっているもの全ての場所の管理も簡単になりますし、探し物をするということは全くなくなると言っても過言ではないでしょう。
ものを探している時間は無駄でしかないですし、結局見つかず買い直してしまえばお金も無駄にしてしまうことも。
ものが見つからない!という焦りはストレスにもなるので、ものが多いからがゆえに生まれるマイナスなことから解放されます。
大切な選択を迷わない
ミニマリストはものを選ぶのが上手になるだけではなく、あらゆる場面での選択も、自分にとって本当によいものを見分ける力がつきます。
「人生は選択の連続」とも言われますが、生きていると小さいことから大きいことまで、あらゆる選択をすることになります。
「来週の飲み会行こうか迷うなー」「いい物件があるけど引っ越そうか迷う」「苦手な人に誘われたけど、断るのもな」などなど、選ぶということは意識をしていないだけで日常生活にたくさんあふれていますよね。
ものを通して選択し続け、自分にとって何が大切なのかが分かるようになると、人生においての選択もよりベストなものを選べるようになるのです。
「やっぱりこうしておけばよかった」という後悔も、大切なことが見えてくるとその分減っていきます。
ミニマリストになるデメリットは?
ミニマリストになるとたくさん得られることがありますが、デメリットは無いの?と、気になりますよね。
ここではミニマリストになるとここが困る!という代表的なものとその解決法も合わせて解説していきます。
緊急時に対応できない
ものが少なければ、災害などの緊急時にどうしても弱くなってしまいます。
懐中電灯や非常食、モバイルバッテリーなど、災害のときに最低限必要だな、と思うものはいくつかありますよね。
ですが、ミニマリストを目指すからといって、それら全てを捨ててしまう必要はないんです。
ミニマリストはただものを減らしたり窮屈な生活を送るわけではなく、「自分が本当に必要だ」と思うものや「生活を豊かにするもの」以外を手放して生きています。
災害に対する用意をしていたらミニマリストじゃない!なんてことはもちろんありませんので、必要性を感じる人はリュックなどにひとまとめにすることをおすすめします。
ミニマリストへの第一歩
ここまで読んで、実際にものを減らしてみたい!ミニマリストのような生活がしたい!と思った方は、まず不要なものから捨てていきましょう。不要なものとは、
- 明らかにゴミだと分かるもの
- 壊れていて使えないもの
- 家電製品の箱や紙袋
- 整理がめんどくさくて放置している書類
- 何年も着ていないし、これからも絶対着ない服
などがあげられます。
これらを捨てていくと、少しずつものを手放すことに慣れていきます。
いきなり家電や家具、思い出のものを捨ててしまって後悔してしまう、というパターンもあるので、まずはこのような明らかに不要なものから捨てていきましょう。
そこから普段使っているものや、捨てるのに迷った洋服などへステップアップすることをおすすめします。
特に最初の内は「買い直しのきくもの」から捨てていくと、リスク回避できますよ。
ものを選ぶときのコツ
当たり前ですが、ものを手放すということは、同時に手元に残すものの選択もしています。
いざいらないものを捨てようとしても、「まだ使えるしなー」「高かったからもったいない」という思考が邪魔をしてきます。
でも、それはまだ使えるのに使うという選択をずっとしてこなかったものであり、値段を通して自分の中で価値を決めているものですよね。
替えがきかないものであれば別ですが、「なんとなく」でものを選ぶのではなく、ものとしっかり向き合っていきましょう。
「なぜこれを捨てるのか」「なぜこれを残すのか」を自分で明確にしていくことで、やっぱり捨てなければよかったという後悔も減ると同時に、こういう買い物はやめよう!と思えるきっかけにもなります。
手放すことを続けていると、気づかないうちに「捨てること」が目的にすり替わってしまうことがありますので、ものと向き合うことや、なぜミニマリスを目指すのか、を忘れないようにしましょうね。
豊かな暮らしを手に入れよう!
ミニマリストは、捨てることを重視しているのではなく、お気に入りのものや大切なもので生活しています。
本当に大切なものはなにか?を知り、行動し、充実した人生を手に入れましょう!