若手Webマーケター/SNSグロースプランナーの早瀬優人です。
「フリーランスになったら、仕事ってどうやって取ってくるんだろう」。独立を考え始めた人ほど、この疑問で足が止まります。
会社にいれば営業部が仕事を運んできてくれますが、フリーランスはその役割まで自分で担います。
ただ、仕事の取り方には決まった型がいくつもあります。この記事では、フリーランスが仕事を取る主な方法を一通り整理し、初心者が最初に取り組む順序まで解説します。
フリーランスの仕事は「待つ」のではなく「取りに行く」
フリーランスとして独立して最初にぶつかる壁は、スキルではありません。
多くの場合、それは「仕事の取り方が分からない」という壁です。
フリーランスの収入は、仕事を取れるかどうかで決まります。
どれだけ腕が良くても、依頼が来なければ売上はゼロのままです。
だからこそ、独立する前に「取り方の地図」を持っておくことが、何よりの安心材料になります。
会社員とフリーランスの決定的な違い
会社員時代、僕は自分の仕事に集中していれば給料が入ってきました。
営業も経理も、別の誰かが担当してくれていたからです。
フリーランスになると、この分業がなくなります。制作も営業も経理も、すべて自分一人でこなす前提になります。
この事実を先に受け入れておくと、独立後の「思っていたのと違う」を減らせます。
僕も独立した当初は、制作より営業のほうに戸惑いを感じたのを覚えています。
ただ、やってみると営業は特別な才能ではなく、手順を知って動けば誰でも積み上げられるものだと分かりました。
仕事の取り方には複数の入口がある
仕事の取り方は、一つではありません。
大きく分けると、クラウドソーシング、エージェント、SNS・発信、人脈・紹介、直営業という5つの入口があります。
どれか一つに絞る必要はなく、複数を組み合わせるほど収入は安定していきます。
次の章から、それぞれの特徴を順番に見ていきます。
まず知っておきたい仕事の取り方【受け身型】
最初に、比較的始めやすい「受け身型」の方法から紹介します。
受け身型とは、案件が集まる場所に登録し、そこから仕事を受ける方法です。
自分から売り込む必要が少なく、独立したての時期でも取り組みやすいのが特徴です。
まずはここで場数を踏み、仕事の進め方やお客様とのやり取りに慣れていくと安心です。
クラウドソーシングで実績を作る
クラウドソーシングは、仕事を依頼したい人と受けたい人をつなぐサービスです。
クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどが代表例で、ライティングやデザイン、開発まで幅広い案件が並んでいます。
登録は無料で、初心者が最初の一件を取る場所として向いています。
一方で、応募者が多く、単価が下がりやすい面もあります。
クラウドソーシングは「稼ぐ場所」というより、まず実績と評価を作る場所と捉えると気持ちが楽になります。
最初の数件で良い評価を積めば、そこから単価の高い依頼にもつながっていきます。
提案文では、相手の募集内容を読み込み、自分に頼む理由を具体的に書くことが差になります。
テンプレートの使い回しではなく、案件ごとに一言添えるだけでも返信率は変わってきます。
報酬の一部が手数料として引かれる点も、最初に把握しておくと収支を見誤りません。
ライティング、バナー制作、データ入力など、幅広いジャンルの案件がそろっています。
まずは自分の得意な分野で、無理なく納品できそうな案件を選ぶことから始めてください。
エージェントで安定した案件を得る
エージェントは、フリーランス向けの案件を紹介してくれるサービスです。
担当者があなたのスキルに合った案件を探し、契約や単価の交渉まで間に入ってくれます。
週3〜5日で稼働する中長期の案件が多く、収入を安定させたい人に向いています。
登録は無料のものが多く、まず面談を受けて自分の市場価値を知るだけでも意味があります。
近年はリモート案件も増えており、住む場所にとらわれずに働ける選択肢も広がっています。
ただし、一定の実務経験を求められる案件が中心です。完全な未経験からだと、紹介が難しい場合もあります。
クラウドソーシングで実績を作り、次のステップでエージェントへ、という流れが現実的です。
複数のエージェントに登録し、紹介される案件を比べてみると、自分の相場感もつかめてきます。
「まず自分に合う案件があるのか知りたい」と感じたら、フリーランス向けのエージェントに登録して話を聞いてみるのが早道です。
攻めの営業で仕事を広げる【能動型】
受け身型に慣れてきたら、自分から動く「能動型」に広げていきます。
能動型は難易度が上がる分、単価も継続性も高い仕事につながりやすい方法です。
SNS・情報発信で「見つけてもらう」
僕自身が最も力を入れてきたのが、SNSでの発信です。
自分の専門分野について発信を続けると、それを見た人から直接依頼が届くようになります。
発信は、営業をしなくても仕事のほうから来てくれる状態を作る資産になります。
僕は運用ノウハウを毎日発信するうちに、アカウントをフォロワー1万から6万超まで伸ばしました。
その過程で、企業や個人から300件以上の相談や依頼を受けてきました。
すぐに結果は出ませんが、続けるほど複利で効いてくるのが発信の強みです。
実績や制作の過程をこまめに見せると、あなたの実力が相手に伝わりやすくなります。
発信の内容は、売り込みではなく「役に立つ情報」を中心に据えると受け入れられやすくなります。
読んだ人が「この人は詳しい」と感じた積み重ねが、依頼という形で返ってきます。
どのSNSを使うかより、自分の専門と相性の良い場所を一つ選んで続けることが大切です。
人脈・紹介という息の長いルート
意外と見落とされがちなのが、人脈や紹介です。
一度きちんと仕事をした相手は、別の案件を紹介してくれることが少なくありません。
紹介で来る仕事は、信頼が前提にあるため単価も決まりやすく、長く続く傾向があります。
だからこそ、目の前の一件を丁寧にやり切ることが、次の仕事への一番の営業になります。
交流会やオンラインのコミュニティに顔を出し、横のつながりを作っておくのも有効です。
納品して終わりにせず、感謝や近況を一言伝えるだけでも、次の声はかかりやすくなります。
直営業で理想の相手に近づく
直営業は、仕事を頼みたい企業や個人へ、自分から直接連絡を取る方法です。
SNSのメッセージやメールで、「こういう形で力になれます」と提案します。
断られることも多い方法ですが、そのぶん理想の相手と直接つながれる可能性があります。
いきなり売り込むのではなく、相手の課題に触れ、役に立てる点を具体的に示すのがコツです。
文面は短くまとめ、相手が返信の手間を感じない形にすると反応が上がります。
断られても気に病む必要はなく、タイミングが合わなかっただけと捉えて次に進んでください。
コンテストや公募に応募し、そこでの結果を実績にしていく手もあります。
大きな案件を一つ受注できれば、それが名刺代わりになり、次の営業がぐっと楽になります。
仕事を取る前に整える「営業ツール」
ここまで取り方を見てきましたが、どの方法にも共通して必要になる準備があります。
それが、自分の実力を相手に見せる「営業ツール」です。
ポートフォリオで実力を証明する
ポートフォリオは、これまでの制作物や実績をまとめた作品集です。
相手はあなたの腕を直接見られないため、判断材料としてポートフォリオを見ます。
ポートフォリオは、あなたの実力を代わりに語ってくれる営業ツールです。
自信のある作品を厳選し、どんな課題をどう解決したのかまで添えると説得力が増します。
職種によっては、ブログやnoteで考え方を発信することも、ポートフォリオの役割を果たします。
作品を並べるだけでなく、「なぜこの表現にしたのか」という意図を言葉で添えてください。
制作物の背景まで語れる人は、単なる作業者ではなく相談できる相手として見てもらえます。
一度作って終わりにせず、新しい実績が出るたびに差し替えて鮮度を保つことも大切です。
実績がないときの「実績の作り方」
「見せられる実績がない」という声は、初心者から必ず出てきます。
その場合は、実績を「作る」ところから始めれば問題ありません。
架空の案件を想定して自主制作を数点用意するだけでも、立派な営業ツールになります。
知人の店やサービスを無償や低額で手伝わせてもらい、事例にする方法もあります。
その際は「実績として公開してよいか」を必ず確認し、相手との信頼も大切にしてください。
最初の実績は、もらうものではなく自分から作りにいくものだと考えると、動き出しやすくなります。
実力があっても、見せる形になっていなければ相手には伝わりません。
小さな一件でも、丁寧に仕上げれば次の仕事の呼び水になります。
初心者が最初に取り組む順序
方法が多いと、どこから手をつけるか迷います。
ここでは、僕が初心者に勧めている取り組みの順序を整理します。
ステップ1〜3で土台を作る
ステップ1は、ポートフォリオを含む営業ツールを用意することです。
見せられるものがなければ、どの方法でも話が前に進みません。
ステップ2は、クラウドソーシングで最初の実績と評価を作ることです。
小さくても「受注して納品した」という経験が、自信と信頼の起点になります。
ステップ3は、SNSでの発信を並行して始めることです。
実績づくりと発信は別々の作業に見えますが、同時に進めることで相乗効果が生まれます。
クラウドソーシングで得た経験を、そのまま発信のネタにできるからです。
発信は成果が出るまで時間がかかるからこそ、できるだけ早く始めるほど後で効いてきます。
焦らず「掛け合わせ」で広げる
土台ができたら、エージェント登録や直営業、紹介へと入口を広げます。
一つの方法に依存せず、複数を掛け合わせるほど収入は安定します。
クラウドソーシングで実績、発信で認知、エージェントで安定、紹介で継続という形が理想です。
入口が複数あれば、一つが不調でも他で補えるため、収入の波を小さくできます。
すべてを一度にやろうとせず、自分の状況に合わせて順に足していく意識が長続きのコツです。
仕事を取り続けるために意識したいこと
仕事は、一度取れれば終わりではありません。
取り続ける状態を作ることが、フリーランスの本当の安定につながります。
単発と継続のバランスを取る
単発の案件は数をこなしやすい一方、収入が読みにくい面があります。
継続の案件は、毎月の売上を安定させる土台になります。
継続案件が一つでもあると、精神的な余裕が生まれ、新しい挑戦もしやすくなります。
単発で新しい出会いを増やしつつ、継続案件で足場を固めるのが、無理のない広げ方です。
一件納品するごとに、次につながる関係を残せているかを振り返ってください。
単価と信頼を同時に育てる
安い仕事だけを受け続けると、時間が埋まって身動きが取れなくなります。
実績が増えたら、少しずつ単価を上げる交渉も必要になります。
信頼が積み上がれば、価格ではなく「あなたに頼みたい」で選ばれるようになります。
納期を守る、連絡を早く返すといった基本の積み重ねも、立派な信頼づくりです。
もちろん、どれだけ動いても収入がすぐ増えるとは限りません。成果には人それぞれの時間差があります。
それでも、入口を複数持ち、一件ずつ丁寧に応えていけば、依頼は少しずつ積み上がっていきます。
目の前の一件を丁寧に仕上げることが、遠回りに見えて単価と信頼を同時に育てます。
総括:フリーランスの仕事は「複数の入口×丁寧な一件」で取る
フリーランスの仕事の取り方を整理してきました。
クラウドソーシング、エージェント、SNS・発信、人脈・紹介、直営業という複数の入口があり、初心者はまず営業ツールを整え、クラウドソーシングと発信から始めるのが現実的です。
複数の入口を持ち、目の前の一件を丁寧にやり切る。この積み重ねが、仕事に困らないフリーランスへの近道です。
まずは自分に合いそうな入口を一つ選び、今日から動き出してください。



















