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朝型・夜型それぞれに合う副業作業時間の設計

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業務効率化コンサルタントの斎藤ほのかです。

副業の時間を朝に置くか夜に置くか。ここで迷ったまま、なんとなく夜に流れている方は多いと思います。

「朝型のほうが生産性が高い」といった話も見かけますが、そこは出発点にしません。判断材料になるのは一般論ではなく、あなたの記録のほうです。

自分がどちらに向いているかを実測で見極める手順から入り、タイプ別の時間設計まで組み立てていきます。

先に前提:どちらが優れているという話ではありません

設計に入る前に、扱い方をはっきりさせておきます。

一般論をそのまま当てない

朝型・夜型の傾向については、さまざまな説が流通しています。ただ、一般に言われていることを個人にそのまま当てはめられるかは別の話になります。

この記事では、どちらが優れているかを決めません。決めるのは「あなたが実際に手を動かせている時間帯はいつか」だけです。

生活の制約のほうが強いこともある

朝が向いていても、子どもの支度で朝が使えない人はいます。夜が向いていても、家族の生活音で集中できない人もいます。

体感より生活の制約が強い場合は、制約のほうを優先します。向いている時間より、確保できる時間のほうが続きます。

見極めるための実測手順

ここが本題です。2週間だけ記録を取ります。

ステップ1:記録する項目を3つに絞る

毎日、次の3つだけをメモします。1分で終わる量にしておくのが続けるコツです。

  • 作業した時間帯(開始と終了)
  • その時間に進んだ量(できれば工程単位。例:見出し2つ分)
  • 体感(◎/○/△の3段階でよい)

ステップ2:朝と夜を1週間ずつ試す

1週目は朝に、2週目は夜に作業時間を置きます。順番はどちらからでも構いません。

ここで注意したいのが、比べるのは同じ種類の作業にすることです。朝に「書く」、夜に「調べる」を割り当てると、時間帯の差なのか作業の差なのか分からなくなります。

ステップ3:体感ではなく進んだ量で比べる

2週間の記録がそろったら、時間帯ごとに進んだ量を並べます。

判断に使うのは体感ではなく、実際に進んだ量のほうです。「朝のほうが気持ちよかった」と「朝のほうが進んだ」は、しばしば一致しません。

この見方は、作業の見積もりを実測で補正する考え方と同じです。詳しくはタスクが終わらない原因を見積もりのズレから直す方法をご覧ください。

タイプ別の時間設計

結果が出たら、それに合わせて時間を組みます。

朝のほうが進む場合

朝は割り込みが入りにくく、まとまった時間を確保しやすいのが利点です。

  • まとまった集中が要る工程(書く・作る)を朝に置く
  • 夜は翌朝の準備だけにする(資料を開いておく、やることを1つ決める)
  • 夜に作業を残さない。残すと就寝が遅れ、翌朝が崩れます

朝型の設計で最も重要なのは、前夜に判断を済ませておくことです。起きてから考え始めると、貴重な時間が判断で消えます。

夜のほうが進む場合

夜は1日の情報が頭に入っている状態なので、考える作業に向くことがあります。

  • 帰宅後、食事と入浴を先に済ませてから始める
  • 開始時刻を固定する(例:21時)。終了時刻も決めておく
  • 終了時刻を過ぎたら、切りが悪くても止める

夜型の設計で崩れやすいのは終わりのほうです。先に決めておくのは、始める時刻より終える時刻です。

差がはっきり出ない場合

2週間試して差が見えないなら、時間帯は判断材料になりません。

その場合は、割り込みが入りにくいほうを選んでください。家族の生活時間、本業の連絡が来る時間帯から逆算すると決まります。

タイプ別のスケジュール例は副業と本業を両立する人のスケジュールの組み方に並べています。

切り替えるときの注意

夜型から朝型へ移すときに、必ず起きる問題があります。

睡眠を削って作らない

これがいちばん大事な注意点です。

いままで24時に寝ていた人が5時に起きようとすると、睡眠時間が減ります。作業時間は増えたように見えて、日中の本業のほうが落ちます。

朝を早める分だけ、夜を早く終える。この一組で動かす必要があります。片方だけ動かすと、数日で戻ります。

一度に大きく動かさない

2時間早めようとすると、体がついてきません。

目安としては、1回に動かす幅を30分までにして、1週間ほど同じ時刻で続けてから次を動かすあたりが無理のない速度です。この数字に根拠があるわけではないので、自分の様子を見て調整してみてください。

戻ってしまった日を失敗にしない

切り替えの途中で元に戻る日は必ずあります。

連続記録として数えていると、途切れた時点で全部やめたくなります。戻り方をあらかじめ決めておく考え方は副業の作業を習慣化する仕組みと、挫折したときの戻し方で扱っています。

時間帯より効く要素もあります

最後に、朝夜の議論より先に確認したい点を挙げておきます。

睡眠が足りているか

睡眠が不足している状態では、どの時間帯に置いても進みません。

時間帯を最適化する前に、まず眠れているかを確認してみてください。ここは削らないと先に決めておく部分です。

作業内容が決まっているか

何をやるかが曖昧なままだと、朝でも夜でも手が止まります。

着手時点の曖昧さについては集中が続かない人のための作業環境の整え方で詳しく書いています。

まとめ:自分の記録で決める

判断の順番だけ、もう一度並べます。

どちらが優れているかは決めません。2週間の実測で、同じ種類の作業を朝と夜に置いて、進んだ量で比べる。差が出なければ割り込みの少ないほうを選ぶ。これが現実的な手順です。

切り替えるときは、朝を早める分だけ夜を早く終える。片方だけ動かすと、数日で元に戻ります。

今週は作業のたびに、開始時刻と「今日どこまで進んだか」を1行だけ書き残す。

比べる材料は、それだけで作れます。決めるのは2週間分たまってから。それまでは判断を保留にしておいて構いません。

この記事を書いた人
斎藤 ほのか(業務効率化コンサルタント)
仕事術・生産性が専門。IT企業でプロジェクトマネージャーを5年務め、仕組み化・タスク管理・Notion整備を得意とする。意志ではなく工程と見積もりで解決する進め方を発信している。