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住民税の普通徴収と特別徴収を選ぶときの実務

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若手Webマーケター/SNSグロースプランナーの早瀬優人です。

副業をしている会社員から、「住民税の徴収方法で会社に副業がバレるって本当?」という相談をよく受けます。

実際のところ、この話は仕組みを理解しないまま手続きだけ真似してしまい、ここでつまずく人が多いです。

この記事では、住民税の普通徴収と特別徴収の違いから、確定申告書での選び方、選ぶときの注意点までを順番に整理します。

どちらでも納める額は変わりません

先に押さえておきたいのは、選び方で税額そのものは変わらないという点です。

違うのは、いつ、誰を通じて納めるかだけになります。

特別徴収は毎月の給与から少しずつ、普通徴収はまとまった額を年に数回納める形です。

資金の準備という面では、この違いが影響します。

普通徴収を選ぶ場合、納付月にまとまった額が出ていく点を見込んでおいてください。

特別徴収と普通徴収の違い

住民税の納め方には、大きく分けて特別徴収と普通徴収の2つがあります。

特別徴収とは

特別徴収は、勤務先が毎月の給与から住民税を天引きして、代わりに納付してくれる方法です。

会社員の多くは、本業の給与についてはこの特別徴収で住民税を納めています。

普通徴収とは

普通徴収は、自治体から送られてくる納付書などを使って、自分で住民税を納める方法です。

確定申告をする際、条件を満たせば、副業分の住民税だけを普通徴収に指定できる場合があります。

申告書を提出する前の確認

選択の欄は、見落としやすい場所にあります。

提出する前に、次の3点を確認してください。

  • 該当欄に印を付けたか……空欄のままだと、選択していない扱いになります
  • 所得の種類が合っているか……給与所得として入力していないか
  • 控えを保存したか……後から確認する場面があります

電子申告の場合、画面上の該当項目が分かりにくいことがあります。

送信前の確認画面で、選択内容が反映されているかを見ておいてください。

提出後に気づいた場合の対応は、自治体や時期によって変わります。窓口へ相談してください。

確定申告での選び方

副業の住民税を普通徴収にしたい場合は、確定申告書の記載で意思表示をします。順番として、ここが最初の分岐点になります。

確定申告書の該当欄で選択する

確定申告書の第二表に「住民税・事業税に関する事項」という欄があり、その中に「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」を選ぶ項目が用意されています。

ここで「自分で納付」にチェックを入れることで、副業分の住民税を普通徴収にできる可能性があります。

チェックを忘れると、初期設定である特別徴収(給与天引き)で処理されます。提出前に必ず確認してください。

ただし、この選択が確実に反映されるかは自治体によって運用が異なる場合があるため、絶対に会社に知られないと言い切ることはできません。

会社にどう伝わるかの仕組み

会社には、従業員一人ひとりの住民税額が通知される仕組みになっています。

普通徴収を選んでいても、通知の仕方や自治体の処理によっては、給与以外の所得があることが間接的に伝わる可能性はゼロではありません。

「普通徴収にすれば絶対にバレない」という考え方は、正確ではないという前提で捉えておいてください。

申告が必要かどうかの確認先

住民税の申告が必要かどうかは、お住まいの市区町村で確認できます。

問い合わせるときは、次の情報を用意しておくと話が早く進みます。

  • 収入の種類(給与か、それ以外か)
  • それぞれの金額の見込み
  • 所得税の確定申告をするかどうか

所得税の申告をする場合、住民税の申告は別途不要になることが一般的です。

ただし、扱いは自治体によって異なる部分があります。

判断に迷う場合は、窓口で自分の状況を伝えて確認するのが確実です。

所得税が申告不要でも、住民税は別途申告が必要な場合がある

実際のところ、ここが一番見落とされる論点です。

「20万円以下は申告不要」は所得税だけのルール

会社員の副業所得が年間20万円以下の場合、所得税の確定申告は不要とされる扱いがあります。

ただし、この「20万円以下は申告不要」という扱いは、あくまで所得税に関するものです。住民税には、この20万円のような申告不要のルールはありません。

つまり、所得税の確定申告をしなかった年でも、副業所得がある場合は、お住まいの自治体に住民税の申告を別途行う必要があります。

申告しないとどうなるか

住民税の申告をしないままでいると、本来納めるべき住民税額が正しく計算されず、あとから追加の納税や、状況によっては延滞金が発生することがあります。

「所得税の申告が不要だったから、住民税も何もしなくていい」という誤解でつまずく人が多いです。ここは分けて考えてください。

住民税の申告先は、その年の1月1日時点で住んでいる市区町村です。申告期限は所得税の確定申告と同じく、原則として3月15日とされています。

手続きの方法や必要書類は、お住まいの自治体の窓口や公式サイトで確認できます。なお、所得税の確定申告をした場合は、その内容が自治体にも共有されるため、別途住民税の申告をする必要はありません。

そもそも確定申告が必要かどうかの基準は、国税庁のNo.1900 給与所得者で確定申告が必要な人で確認できます。

自分の所得の種類を確認する方法

自分の副業がどの所得に当たるかは、契約の形で決まります。

確認の手がかりになるのは次の3つです。

  • 受け取っている書類……給与明細が出るなら給与所得の可能性が高くなります
  • 雇用契約か業務委託か……契約書の名称と内容を見ます
  • 源泉徴収の仕方……給与としての控除がされているか

働き方の実態で判断されるため、契約書の名称だけでは決まりません。

指揮命令を受けて働いている場合は、業務委託という名称でも給与所得と扱われることがあります。

判断に迷う場合は、税務署に状況を伝えて確認してください。

給与所得の副業では選べないことが多い

ここも順番に確認しておきたいポイントです。副業の形によって、そもそも選べるかどうかが変わります。

ダブルワーク(給与所得同士)の場合

副業がアルバイトなど、もう一つの給与所得である場合、原則として2つの給与所得は合算されて、特別徴収の対象になります。

この場合、普通徴収を選べないことが多いとされています。

普通徴収を選べる可能性が高いのは、副業が事業所得や雑所得(業務委託など、給与ではない形の副業)である場合です。

自分の働き方がどちらに当たるか確認する

自分の副業が給与所得なのか、事業所得・雑所得なのかによって、選べる選択肢が変わってきます。

迷う場合は、確定申告書を提出する前に、お住まいの自治体の窓口に確認しておくと安心です。

希望どおりにならなかった場合

確定申告で普通徴収を選んでも、そのとおりにならないことがあります。

自治体の運用や、所得の種類によって扱いが変わるためです。

気づくのは、勤務先から住民税の通知を受け取ったときになります。

その場合、まず確認したいのは次の2点です。

  • 申告書の該当欄が正しく記入されていたか……控えを見返します
  • 所得の種類が給与所得だったか……給与所得は普通徴収を選べないことが多い部分です

記入漏れであれば、自治体の窓口に相談することで対応してもらえる場合があります。

ただし、時期によっては変更が難しいこともあります。

扱いは自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。

普通徴収を選ぶときの実務上の注意点

最後に、普通徴収を選んだあとに発生する実務を、順番に整理します。

納付書が届いたら自分で納付期限を管理する

普通徴収を選ぶと、給与天引きとは違い、自分で納付期限を管理する必要があります。

納付を忘れると延滞金が発生することがあるため、届いた納付書はすぐに支払うか、カレンダーなどで期限を管理してください。

就業規則の副業の扱いも合わせて確認する

そもそも副業が会社に許可されているかどうかは、住民税の徴収方法とは別の話です。

勤務先の就業規則で副業がどう扱われているかは、あわせて確認しておくことをおすすめします。

納付書が届いたあとの管理

普通徴収を選ぶと、自分で納付する形になります。

給与から引かれる形と違い、忘れると延滞につながります。

やっておきたいのは次の3つです。

  • 納付期限をカレンダーに入れる……年に複数回あります
  • 納付方法を先に決めておく……口座振替にできる場合は手間が減ります
  • 納付書と領収証書を保管する……支払った記録が必要になる場面があります

2つ目の口座振替は、申し込みに期限があることが多いので早めに確認してください。

資金の準備という面でも、まとまった額を一度に払う形になる点は意識しておく必要があります。

制度の位置づけを誤解しない

この選択は、あくまで住民税の納付方法を決める手続きです。

副業の可否そのものは、勤務先の就業規則で決まります。

納付方法をどう選んでも、規則で禁止されている行為が認められるわけではありません。

順番としては、就業規則を確認するのが先になります。

そのうえで、認められている範囲で働き、必要な申告を行う。この形が本来です。

申告の時期に慌てないために

住民税の手続きは、確定申告と同じ時期に重なります。

その時期に初めて調べ始めると、確認する時間が足りなくなります。

年内のうちに、自分の所得の種類と、申告が必要かどうかだけ確認しておいてください。

2つが分かっていれば、申告の準備そのものは短時間で済みます。

勤務先に伝えるかどうか

副業を勤務先に伝えるかどうかは、就業規則によります。

届出が必要と定められている場合は、手続きに従ってください。

禁止されていない場合でも、伝えておくことで働きやすくなることがあります。

隠したまま進めると、後から分かったときに信頼の問題になります。

納付方法の選択は、この判断とは別の話です。

手続きとして選べる選択肢がある、というだけのことだと理解してください。

選択そのものより、申告が必要かどうかの確認を優先してください。

申告が必要な状況で何もしないほうが、後の影響が大きくなります。

迷ったら、市区町村の窓口に自分の状況を伝えて確認するのが確実です。

納付書が届いたら、期限を確認してカレンダーに入れてください。

年に数回あるため、1回でも忘れると延滞につながります。

口座振替にできるなら、その手続きも早めに済ませておくと安心です。

まとめ:普通徴収は「絶対にバレない方法」ではなく手続きの一つ

住民税の普通徴収と特別徴収を選ぶときの実務を、仕組みから順番に整理してきました。

ポイントは3つです。普通徴収を選べる可能性があるのは事業所得・雑所得の副業であること、所得税が申告不要でも住民税の申告は別途必要になりうること、そしてダブルワーク(給与所得同士)の場合は普通徴収を選べないことが多いという点です。

普通徴収は手続き上の選択肢であって、会社に知られないことを保証するものではありません。この前提を踏まえて、正しい手続きを選んでください。

副業と就業規則の関係は「副業禁止」の会社員はどこまでできる?就業規則と住民税の正しい知識もあわせて参考にしてください。

制度の運用は自治体によって異なる場合があるため、最終的な判断はお住まいの自治体の窓口や税務署への確認を通して行ってください。

次の一歩は1つだけです。まずは自分の副業が給与所得なのか、事業所得・雑所得なのかを契約書で確かめてみてください。