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我慢しないで毎月1万円。固定費から見直す節約テク5選

家計改善アドバイザーの真鍋みゆです。

毎月の給料はそれほど変わらないのに、気づけばお金が残らない。そんな悩みを持つ会社員の方はとても多いです。

私はこれまで500名以上の家計を見てきましたが、貯金が苦手な人ほど「食費や光熱費を我慢して削ろう」と考えがちです。

でも、我慢で減らした節約は長続きしません。この記事では、無理なく続く「固定費から見直す」節約テクを5つ紹介します。

節約は「固定費」から始めると無理なく続く

節約と聞くと、多くの人がまず食費や電気のこまめな節約を思い浮かべます。

けれど、その方法は毎日の努力と我慢を必要とします。だからこそ、途中で疲れて元に戻ってしまう人が後を絶ちません。

続く節約かどうかは、我慢の量ではなく「一度見直せば効果が続く支出」に手をつけられたかで決まります。

ここで鍵になるのが「固定費」という考え方です。

なぜ毎日の我慢は続かないのか

食費や光熱費のこまめな節約は、いわば「変動費」の削減です。

変動費は、頑張った月は減っても、気がゆるんだ月にはすぐ戻ります。効果を保つには、毎日エネルギーを使い続ける必要があります。

電気をこまめに消す、1円でも安い食材を求めて遠くのスーパーへ通う。こうした努力は尊いものですが、毎日続けると心がすり減っていきます。

しかも、変動費から削れる金額には限りがあります。頑張りに対して戻ってくる効果が小さいと、人はやる気を保てません。

私が家計相談で見てきた中でも、変動費だけで頑張ろうとした人ほど、数か月で疲れて挫折していました。

節約が続かないのは、意志が弱いからではなく、続けるのに労力がかかる場所を選んでいるからです。

一度見直せば効果が続く「固定費」という考え方

固定費とは、通信費や電気・ガス代、サブスク、保険など、毎月ほぼ決まって出ていくお金のことです。

多くの人は、固定費を「変えられないもの」と思い込んでいます。けれど、実際には契約を見直すだけで下げられる部分が多く眠っています。

固定費のよいところは、一度見直して契約やプランを変えれば、その後は何もしなくても節約効果が続く点にあります。

たとえば通信プランを1つ変えるだけで、毎月数千円が自動的に浮くこともあります。

一度手続きを済ませてしまえば、翌月からは何もしなくても同じだけ支出が減っていきます。

変動費のように毎日気を張る必要がないので、忙しい会社員の方でも取り組みやすいのが利点です。

「我慢ではなく、仕組みで貯める」。これが、私が家計改善でいつもお伝えしている軸です。

次章から、その固定費を5つの視点で見直していきます。

①通信費:スマホ代の見直しは効果が大きい

固定費の中で、最初に見直してほしいのが通信費です。

スマホ代は毎月かかり続けるうえに、プランを変えるだけで下がりやすい、いわば「節約の効率が高い」項目だからです。

手続きは少し面倒に感じるかもしれませんが、必要なのは最初の一度だけです。その後は自動的に安い料金が続きます。

大手キャリアから格安SIM・オンラインプランへ

大手キャリアで契約したまま、プランを何年も見直していない人は少なくありません。

格安SIMや大手のオンライン専用プランに切り替えると、月々の料金が下がるケースが多くあります。

スマホ代を大手キャリアから格安プランへ切り替えると、目安として月2,000〜4,000円ほど下がることがあります。

もちろん下がる金額は使い方や契約内容によって変わるため、あくまで目安として考えてください。

通信品質や店舗サポートの有無も変わるので、料金だけでなく自分の使い方に合うかを確かめてから選ぶと安心です。

会社を変えることに抵抗がある方は、今のキャリアのオンライン専用プランへ移すだけでも料金が下がることがあります。

まずは無理のない範囲で、乗り換えと同一キャリア内の変更の両方を比べてみてください。

使わないオプション・データ量を見直す

キャリアを変えなくても、下げられる部分はあります。

契約時に付けたまま忘れているオプションや、実際には使い切れていない大容量のデータプランです。

私の相談者にも、月に3GBしか使っていないのに20GBのプランを払い続けていた方がいました。

直近数か月のデータ使用量を確認し、実際の使用量に合ったプランへ落とすだけで、通信費は無理なく下がります。

まずは明細アプリで、今どのオプションにいくら払っているかを書き出すところから始めてください。

家族で同じキャリアを使っているなら、家族割やセット契約でさらに下がることもあります。

使っていない有料コンテンツの月額が、契約に紛れて残っていないかもあわせて確認してください。

携帯料金の仕組みや乗り換えの手続きについては、総務省の携帯電話ポータルサイトでも情報が公開されています。

②電気・ガス代:契約プランと使い方を見直す

次に見直したいのが、電気とガスです。

光熱費は「我慢して減らすもの」と思われがちですが、実は契約の見直しで下げられる部分があります。

電力・ガスの自由化でプランを選べるようになった

今は電力・ガスの自由化により、契約する会社やプランを選べるようになっています。

ライフスタイルに合ったプランや、電気とガスのセット契約に切り替えると、料金が下がる場合があります。

同じ使い方でも、契約先を変えるだけで基本料金や単価が変わるという点は、意外と知られていません。

比較の際は、料金だけでなく解約条件や契約期間もあわせて確認しておくと、あとで後悔しにくくなります。

私が相談を受けた方にも、引っ越し時のまま数年間プランを放置していて、見直したら基本料金が下がった例がありました。

待機電力と使い方の小さな工夫

契約の見直しに加えて、日々の使い方でも少しずつ差が出ます。

使っていない家電のコンセントを抜いておくと、待機電力の無駄を抑えられます。

照明を電球型のLEDに替えると、電気代が下がり、寿命も長いため交換の手間も減ります。使う時間が長い部屋ほど効果が出やすくなります。

エアコンは、フィルターの掃除をこまめにするだけでも効きがよくなり、余計な電力を抑えられます。

冷蔵庫は、詰め込みすぎると冷やす効率が落ちます。少し余裕をもたせるだけでも、無駄な電力を抑えられます。

こうした使い方の工夫は、契約の見直しと組み合わせると効果が積み上がります。

ただし、健康を損なうほど冷暖房を我慢するのは本末転倒です。無理のない範囲の工夫にとどめてください。

電力自由化やプラン選択の仕組みは、資源エネルギー庁の電力自由化の情報で確認できます。

③サブスク:使っていない定額サービスを棚卸しする

3つ目は、動画や音楽、アプリなどのサブスクリプションです。

便利なサービスが増えた分、気づかないうちに契約が積み重なりやすいのが、今の時代の落とし穴です。

1つ1つは数百円でも、契約が積み重なると、気づかないうちに家計をじわじわ圧迫します。

特に、無料体験からそのまま自動で有料に切り替わったものは、本人も気づきにくいので要注意です。

契約を全部書き出して「使っている頻度」を見る

まず、今契約しているサブスクをすべて書き出してみてください。

カードや決済アプリの明細をたどると、忘れていた契約が出てくることがよくあります。

私の相談者でも、使っていない動画配信を2つ払い続け、年間で1万円以上を無駄にしていた方がいました。

サブスクは「入っているか」ではなく「先月ちゃんと使ったか」で残すかどうかを判断してください。

「月500円だから」と軽く見ていた契約も、年間にすると6,000円になります。使っていないなら、その分がまるごと浮きます。

「なんとなく継続」を止める仕組みをつくる

サブスクが増えるのは、意志が弱いからではありません。解約の手間を後回しにしてしまうからです。

だからこそ、仕組みで防ぐのが有効です。

たとえば、3か月に一度「サブスク点検の日」をカレンダーに入れておくと、見直しが習慣になります。

使っていないサービスを1つ解約するだけで、その節約はずっと自動で続きます。

登録するときに、次の更新日をカレンダーに残しておくと、無料期間のまま忘れて課金される失敗も防げます。

本当に必要なものだけを残すと、罪悪感なくお金を使えるようにもなります。

④保険:保障の重複と過剰を見直す

4つ目は保険です。

保険は「入っていれば安心」と考えがちですが、内容を見直さないまま払い続けている人が多い項目でもあります。

必要な保障だけに絞れているかを確認する

すすめられるまま複数の保険に入り、保障が重なっているケースは珍しくありません。

会社員の場合、公的な健康保険や勤務先の制度でカバーされる部分もあります。

今の自分に本当に必要な保障はどこまでかを一度整理すると、払いすぎに気づけることがあります。

ただし、保険は生活状況や家族構成で必要な内容が変わります。削ることだけを目的に、必要な保障まで外さないよう注意してください。

私は保険の専門家ではありませんが、家計を見る立場からは、保険料が手取りの1割を大きく超えていないかを一つの目安にしています。

見直しは中立な無料相談も活用できる

とはいえ、保険の内容を自分だけで判断するのは難しいものです。

そんなときは、特定の保険会社に所属しない相談窓口の無料相談を使う方法もあります。

相談したうえで「今のままでよい」と分かれば、それも安心材料になります。

保険は金額が大きく、長く払い続ける固定費です。一度整理しておくと、その効果は何年も続きます。

⑤買い方・支払い方:同じ買い物でも差がつく

最後は、日々の買い方と支払い方です。

ここは変動費ですが、「我慢する」のではなく「同じ支出をお得な形に変える」という発想で取り組みます。

キャッシュレスとポイントで実質的に割引する

現金払いをキャッシュレス決済に変えるだけで、ポイント分がそのまま実質の割引になります。

特に、通信費や電気代などの固定費をポイント還元のある支払いにまとめると、手間なく還元が積み上がります。

すでに払っている固定費を、還元のある決済に寄せるだけでも、年間では小さくない差になります。

ただし、ポイント目当てで不要な買い物を増やすと本末転倒なので、あくまで「もともと払うもの」に絞ってください。

使うカードや決済アプリを1〜2種類に絞ると、ポイントが分散せず貯まりやすく、管理もぐっと楽になります。

まとめ買いと「買わない日」で食費を整える

食費は、我慢して削るより「買い方の型」を決めると楽に整います。

買い物の回数を減らしてまとめ買いにすると、余計な衝動買いが減ります。

週に1〜2日「買い物をしない日」を決めておくと、家にある食材を使い切る習慣もつきます。

献立を先に決めてから買い物に行くと、必要なものだけを買えて、食品ロスも減らせます。

私自身も、まとめ買いと買わない日を組み合わせてから、食費が自然と落ち着きました。

買い物へ行く前に冷蔵庫の中を写真に撮っておくと、同じ食材を二重に買う失敗が減ります。

無理に安いものだけを選ぶより、栄養と満足感を保ちながら整えるほうが、結果的に長く続きます。

総括:節約は「我慢」ではなく「仕組み」でつくる

無理なく続く節約テクを5つ紹介してきました。

ポイントは、通信・電気・サブスク・保険という固定費を一度見直し、そのうえで買い方・支払い方を整えることです。

固定費を見直せば、努力を続けなくても節約効果が自動で続きます。目安として月1万円ほどの余裕が生まれることもあります。

もちろん、生み出せる金額は今の契約状況や生活スタイルによって変わるため、金額はあくまで目安として捉えてください。

大切なのは、我慢で自分を追い込むのではなく、一度の見直しで続く仕組みをつくることです。

固定費の見直しは、今日の30分が来月からの毎月に効いてくる、時間対効果の高い節約です。

5つすべてを一度に変える必要はありません。効果の大きい通信費から1つずつ手をつけるだけでも、家計は着実に変わっていきます。

まずは今日、スマホの明細を開くところから、最初の一歩を踏み出してください。

この記事を書いた人
真鍋 みゆ(家計改善アドバイザー)
節約・貯金・家計管理が専門。500名以上の家計を分析・改善してきた。「我慢ではなく、仕組みで貯める」をモットーに、無理なく続く節約を発信している。