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スマホ端末を安く買う方法(中古・型落ち・分割)

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Webリサーチャーの江原健太です。

通信費の見直しでは、月額料金ばかりに目が行きます。ただ、同じくらい効いてくるのが端末の代金です。

10万円を超える機種も珍しくありません。買い方を工夫するだけで、負担は大きく変わります。

各社の販売条件を調べていて感じるのは、規制が入って以降の変化です。割引を探すより、買い方そのものを変えたほうが効きます。

この記事では、端末を安く買う3つの方法を整理します。それぞれのリスクも並べて示します。

広告の見方が変わりました

ルールが整備されたことで、広告の表現も変わっています。

見かけるようになったのは、割引の内訳が細かく分けて示される形です。

確認しておきたいのは、その割引に条件が付いているかどうかです。

  • 回線の契約とセットか
  • 特定のプランへの加入が必要か
  • 一定期間の利用が条件か
  • 返却が前提か

条件付きの割引を、無条件の値引きと勘違いすると総額が変わります。

広告の大きな数字より、注記のほうに判断材料があります。

前提:端末の値引きには法律上の上限がある

まず知っておきたいのが、大幅な値引きは制度上できない仕組みになっている点です。

値引き上限のルール

電気通信事業法では、端末を安くする際の値引き額に上限が設けられています。

2026年7月時点では、通信事業者と販売代理店から受けられる利益提供は合計で最大4万円(税抜)までとされています。

ただ、一律に4万円まで引けるわけではありません。端末の価格帯によって上限が変わる仕組みです。

数字で比べると、こうなります。端末価格が高いものほど上限額の4万円まで使えます。

価格が4万円から8万円程度の端末は価格の半額まで。4万円以下の端末は2万円までが目安とされています。

また、2023年12月の改正で、回線契約を伴わない端末単体の販売(いわゆる白ロム割)も規制の対象に加わりました。以前のように「端末だけなら1円」という売り方はできなくなっています。

なお、この規制は総務省で見直しの議論が進んでいます。今後変更される可能性があります。

最新の内容は総務省の関係法令・ガイドラインで確認してください。

「一括1円」の広告が減った理由

以前見かけた大幅な値引きが減ったのは、この規制があるためです。

裏を返せば、通信契約とセットにする買い方だけでは、端末代を劇的に下げることは難しくなっています。だからこそ、次に挙げる買い方が現実的な選択肢になります。

型落ちを選ぶときの見極め

型落ちは安く買えますが、選び方で満足度が変わります。

確認しておきたいのは3点です。

ひとつめは、サポートの提供期間です。発売から数年経っていると、更新の残り期間が短くなります。

ふたつめは、バッテリーの状態。新品でも、在庫期間が長いと劣化していることがあります。

3つめは、そのモデルが自分の使い方に足りるかどうかです。

写真を多く撮る、ゲームをする、といった用途があるなら、性能差が体感に出ます。

逆に、連絡と検索が中心なら、型落ちでも十分なことが多いです。

用途を先に整理してから選んでください。

新モデルが出る時期の目安

型落ちが安くなるのは、新モデルが発表された直後です。

ただ、発表の時期はメーカーによって傾向が違います。

毎年おおよそ同じ時期に発表されるメーカーもあれば、不定期のところもあります。

狙っている機種があるなら、過去の発表時期を調べておくと目安になります。

ただし、待ちすぎると在庫がなくなることもあります。

型落ちは数が限られるので、必要な時期が決まっているなら早めに動いてください。

方法1:型落ちモデルを選ぶ

最も安全で、効果も出やすい方法です。

新モデル発表のタイミングを狙う

新しい機種が発表される。すると、その前の世代の価格が下がる傾向があります。

1世代前でも性能面で困る場面は少なく、価格差のわりに使い勝手はほとんど変わらないことが多いのがこの方法の利点です。

確認すべきこと

型落ちを選ぶときは、次の2点を確認してください。

  • OSのサポート期間……何年分のアップデートが残っているか
  • バッテリーの状態……新品でも在庫期間が長いと劣化していることがある

サポートが終了した端末は、セキュリティ面のリスクが上がります。あまり古い世代までさかのぼるのは避けてください。

どこで買うかで、確認の手間が変わります

中古端末は、買う場所によってリスクが違います。

整理しておきます。

  • 事業者の認定中古……状態の基準が明示され、保証が付くことが多い
  • 中古端末の専門店……状態のランク分けがあり、保証期間も設定されている
  • フリマアプリや個人売買……安いが、保証はなく、確認は自己責任になります

3つ目を選ぶなら、確認すべき項目が増えます。

ネットワーク利用制限、バッテリーの状態、付属品の有無、初期化されているか。

出品者に質問して答えが曖昧な場合は、避けたほうが無難です。

価格差と、トラブルになったときの手間を比べて判断してください。

方法2:中古端末を買う

価格を最も下げられる一方、確認すべき点が多い方法です。

中古で必ず確認する4つのリスク

中古端末には、新品にはない固有のリスクがあります。

  • 赤ロム……前の所有者が端末代を払い終えていないと、後から通信が使えなくなることがある。「ネットワーク利用制限」の表示が「○」であるかを確認する
  • バッテリーの劣化……最大容量が何%まで落ちているかを確認する。交換費用も見込んでおく
  • 技適マークの有無……海外から個人輸入された端末には、日本国内で使うために必要な技術基準適合証明がない場合がある
  • SIMロックの残存……古い端末には他社のSIMを受け付けないロックが残っていることがある

この4点、特に赤ロムとバッテリー状態は、価格の安さだけで判断すると後から大きな損になります。

買う場所の選び方

個人間の取引は安く買えます。ただ、上記の確認や返品対応が難しくなります。

中古端末を扱う専門の販売店なら、ネットワーク利用制限や動作の確認を済ませたうえで保証を付けている場合があります。

初めて中古を買う人には、ここが安心材料になります。

返却前提のプログラムを選ぶとき

返却を前提としたプログラムは、月々の負担が下がります。

ただ、確認しておきたい点があります。

  • 返却時の状態の条件……画面の割れやバッテリーの状態で追加費用が発生することがあります
  • 返却しない選択をした場合の総額……残りを払い切る形になります
  • 途中で解約したときの扱い

1つ目は、実際に費用が発生しやすい部分です。

2年ほど使った端末を、傷なしで返すのは簡単ではありません。

ケースと保護フィルムを最初から付けておくと、返却時の判定に影響します。

プログラムを使うなら、この点まで含めて考えてください。

方法3:分割払い・返却プログラムを使う

手元の出費を抑える方法ですが、条件の読み方に注意が要ります。

「実質◯円」の意味を確認する

広告でよく見る「実質◯円」という表示は、一定期間の使用後に端末を返却することを前提にした金額であることが多いです。

見落とされやすいのが、ここです。返却せずに使い続ければ残りの分割金を払うため、総額は表示より高くなります。

実際に支払う金額より著しく安く見える表示。これは景品表示法が禁じる「有利誤認表示」にあたる可能性があります。

「実質」という言葉が付いていたら、その金額が成立する条件(返却が必要か、何か月使う前提か、対象者が限定されていないか)を必ず確認してください。

表示のルールについては、消費者庁の景品表示法の解説も参考になります。

返却時に確認される条件

返却プログラムでは、端末の状態によって追加の費用が発生する場合があります。

画面の割れ、水濡れ、著しい傷。査定で減額されたり、別途負担金が必要になったりします。

「返す前提で借りている」という感覚で扱う必要があるため、端末を長く使いたい人や、傷が気になる使い方をする人には向きません。

総額で比べる習慣をつける

分割やプログラムを検討するときは、次を計算してください。

  • 返却する場合の総支払額
  • 返却せず使い続ける場合の総支払額
  • 中古や型落ちを一括で買った場合の金額

この3つを並べると、自分の使い方にどれが合うかが見えてきます。

買う前に確認する項目

どの買い方を選ぶにしても、確認しておきたい項目は共通しています。

  • いま使っている回線で使えるか……対応バンドを確認します
  • SIMロックの有無……中古では特に重要です
  • ネットワーク利用制限……前の持ち主の支払いが残っていると制限がかかることがあります
  • バッテリーの状態……中古では劣化の程度を確認します
  • 保証の有無と期間……販売元によって差があります

3つ目は、中古で最も注意が必要な部分です。

購入後に制限がかかると、通信そのものが使えなくなります。

各社が判定を確認できる仕組みを用意しているので、購入前に必ず調べてください。

販売店が保証している場合もありますが、条件を確認しておいたほうが安全です。

下取りに出す前にやること

買い替えるとき、いまの端末を下取りに出す選択があります。

その前にやっておくことがあります。

  • データのバックアップ……写真、連絡先、アプリのデータ
  • 各種サービスからのサインアウト……特に決済やクラウドのアカウント
  • eSIMの削除……使っている場合は、新端末へ移してから
  • 初期化……最後に実行します

2つ目を飛ばして初期化すると、端末が使えない状態になることがあります。

順番を守ってください。

買い替えのタイミングをどう考えるか

安く買うことと同じくらい、買い替える頻度も総額に影響します。

買い替えを1年延ばす。それだけで負担は減ります。

バッテリーの劣化だけが不満なら、交換で済む場合もあります。交換費用と新しい端末の価格を比べてから決めてください。

買い替えを急がないという選択

安く買う方法を書いてきましたが、そもそも買い替えないという選択もあります。

いまの端末で不満がないなら、それが最も安い選択です。

買い替えを検討する目安としては、次のような状態になります。

  • バッテリーが1日もたなくなった
  • 使いたいアプリが動かなくなった
  • セキュリティ更新の提供が終わった
  • 破損していて、修理費が買い替えに近い

3つ目は見落とされやすいのですが、安全面では重要な項目です。

更新が止まった端末を使い続けるのは、リスクが増えていく状態になります。

提供期間はメーカーが公表しているので、確認しておいてください。

買う前に総額を書き出す

どの方法を選ぶにしても、総額を出してから決めてください。

書き出すのは次の項目です。

  • 端末本体の価格、または分割の総支払額
  • 回線契約に付いている条件と、その期間
  • 返却プログラムを使う場合の返却時期
  • 下取りに出す場合の見込み額

月々の金額だけで比べると、条件の違いが見えません。

紙に書き出すと、思っていたより差が小さいことに気づく場合もあります。

安く買うことが目的ではありません

方法をいくつか紹介しましたが、価格だけで選ばないでください。

数年使うものなので、途中で不便になれば結局買い替えることになります。

用途に足りる性能かどうかを先に確認して、そのうえで安い買い方を探す。この順番です。

順番が逆になると、安く買ったのに使いづらいという結果になりがちです。

まとめ:規制がある以上、端末代は「買い方」で下げる

スマホ端末を安く買う方法を整理してきました。

確認すべき項目は4つ。①通信契約とセットの値引きには法律上の上限がある ②型落ちが最も安全で効果が出やすい ③中古は赤ロム・バッテリー・技適・SIMロックの4点を必ず確認する ④「実質◯円」は返却前提の金額であることが多い。

端末代は、割引を探すより「1世代前を選ぶ」「買い替えを1年延ばす」ほうが確実に効きます。

制度や価格の条件は変わります。購入前に、各社の公式ページと最新の法令情報を確認してください。

通信費全体の見直しは格安SIMに乗り換える前にやるべき6つの確認もあわせて参考にしてください。